捨て苗栽培地

この捨苗栽培地跡は、享和三年(1803年)6月の酒匂川大洪水によって
使えなくなった用水掘に、洪水の翌年、捨てられている植え残りの苗
(捨苗)を植えつけるため、金次郎が耕したもので、秋にはここから
籾(もみ)一俵余りの収穫を得ることができたという。
 金次郎はこの経験から、小さな事でも精を出して勤めていけば、どんな
大きな事でも必ず成しとげることができるという「積小為大(小を積んで
大を為す)」の法則を見い出した。           小田原市教育委員会